
Kotlin Fest 2025に行ってきました

東京コンファレンスセンター品川で開催された「Kotlin Fest 2025」に福岡から遠征して参加してきました。 去年Kotlin Festの存在をはじめて知った時にはもう遅くて、遠征できる状況ではなかった。次こそはと思って、今回参加しました!
最近は、EM(Engineering Manager)としてお仕事させてもらっているため仕事ではほぼコードを書いてない。個人で空き時間に少し書いてる程度。 今働いている会社ではじめてKotlinを書くようになってから、Kotlinの良さに惹かれJavaよりKotlinが好きになり、コミュニティにも参加したい欲が高まっていました。 そのため、思いきって遠征して参加しました。
印象に残ったセッション
内部実装から理解するCoroutines ー Continuation・Structured Concurrency・Dispatcher - kasekenさん
Kotlinのコルーチンの Continuation Dispatcher Structured Concurrency についての仕組みについて順を追って説明してくれるセッション。
個人的に今回この発表聞けてとても良かった。前提知識からこの3つの関連性も紐解きつつ、DeepDiveしすぎないちょうど良い内容になっててとても理解しやすかった。
スライドは以下
プロポーザルには、詳細な解説Zenn記事リンクも掲載されてます。 https://2025.kotlinfest.dev/timetable/1719033600_a/
ちょうど仕事で、Kotlinの処理が詰まる問題があり、その原因が Dispatchers.Default を利用していたためGKE PodのCore数に制限されてしまっていたから。
対策として Dispatchers.IO で処理されるようにすることで大きく改善されました。しかし Dispatchers について詳しく理解しきれておらず少しモヤモヤしていました。
この発表で、 Dispatcher 含め周辺の思想(内部実装)も概要レベルかもしれないが理解でき納得できた。
1点気になってたのが、処理中の例外やタイムアウトのときも ContinuationのresumeWith が呼ばれるのか。
軽くChatGPTに聞いてみたところ、タイムアウトはキャンセルの一種で withTimeout 利用時は TimeoutCancellationException がスローされる。
このとき resumeWith(Result.failure(...)) のようにresumeWithがコールされ失敗扱いになる。
withTimeoutOrNull を利用した場合はNULLを返し成功扱いになり resumeWith(Result.success(null)) が実行される。
Zenn記事は文量が多いため、あらためてしっかり読むつもり。とても良い発表だと思いました!
累計5000万DLサービスの裏側 - LINEマンガのKotlinで挑む大規模Server-side ETLの最適化 - Kanonさん
ETL x Coroutine x Flowは最高 という発表でした(ご本人も言ってたしスライドにも記載あります)。
スライドは以下
累計5000万DLサービスの裏側 – LINEマンガのKotlinで挑む大規模 Server-side ETLの最適化
もうちょっと概要書くと、レコメンドデータの鮮度を保つために、試行錯誤の上、大量データをCoroutineとFlowで高速に処理できたという事例紹介でした。
課題の説明を聞いたときに、私が想像したETLは「セグメント切って並列で処理するだと思うがセグメント単位どうしよう」と考えた。
答えは、 ユニークIDのhash → modulo(mod Nする) 。これにより、偏りなく分散するしNを変えればセグメントサイズを調整できる。すごくいい!
※よくあるベストプラクティスなのかもしれないが、存在を知らないと検討にも上がらないため知れて良かった。
Flowについては知らなかったため、素振りしてみようと思う。アーキテクチャの概要図があったが、実際に触ってみないと感覚がわからず。 LINEさん、こういう大量かつ有効時間での処理のトライ&エラーたくさんやってる印象あって毎回すげぇ…と感動しています。
イベントについて
イベントスタート時間が11時と遅めで、セッション数とか少なくなって物足りなくなってしまわないだろうかと思っていた。 実際体験してみると、セッションは20分 or 40分、間の休憩が10分から20分くらいあったりして、バタバタせずしっかりセッションに集中して聴けるしちょうど良いセッション数だったと感じた。 会場にクロークもあり、コートや荷物を一時預けられるのもとても良かった。 この辺はスタッフおよびスポンサーさんのおかげだと思うのでとても感謝しております。
個人的に、もっとServer-Side Kotlinについての話が聞けると嬉しかった。まだまだマイノリティーなんだろうなと感じる。 開催時期によるがまた参加してみたい。福岡のKotlinコミュニティあれば参加してみようと思う。
番外編: 今回は新幹線で移動してみた
いつも飛行機で関東に移動していたが、ホテル代がとても高くいろいろ試行錯誤していて新幹線で移動することにした。 福岡は、空港へのアクセスが超便利で有名だが私はかなり離れた場所に住んでいるため割と時間かかる。
今回、旅行パック(新幹線+ホテル)が安かったため選んだが、目的地に着くまでのトータル時間は、新幹線でもあまり変わらない。 高速バス+飛行機+電車の場合に比べて、乗り換えのない新幹線オンリーだと自由に過ごせタイパがよい。
約5時間くらい新幹線で過ごすのだが、AIと戯れていたらあっという間についていた。
Claude Codeと遊んでたらあっという間に東京ついてた
— ゴロウ (@gorou_178) October 31, 2025
イベント当日の朝は品川周辺を走りました。遠征地で走るのが個人的な定番になってる。景色きれいな川沿いコースあってよかった!
朝ランで川沿い走ってきた🏃♂️ pic.twitter.com/nWDucoG6F8
— ゴロウ (@gorou_178) October 31, 2025
1点不満ポイントは、中国地方はトンネル多くネットがブチブチ切れてしまうため辛い。新幹線のWi-Fiは不安定すぎて使えなかった。 日頃溜め込んでたキャリアの繰越データをつかってなんとかなった。