
福岡からEMConf JP 2026に行ってきた

2026年3月4日にTOC有明で開催のEngineering Management Conference Japan(EMConf JP)2026に福岡から参加してきました。去年参加してとても楽しかったので今年も福岡から遠征しました。
印象に残った発表
スライドはEMConf JP 2026公式サイトのまとめを参照ください。
冒険する組織の作り方
軍事的世界観(兵力を率いて、敵国にいかに勝利するか) → 冒険的世界観(不確実な世界で、新しい価値を探求する)
今あたりまえに単語として使われている戦略・戦術や教育方法は軍事的な方法論が参考にされているというところから始まり、 効率よく統率するのは、同じ場所で同じ内容を同じ人と同じ時間で行うのがいい = 日本の教育現場と同じというのが衝撃だった。
「SMARTな目標は上司の管理目線である」という話も納得した。 数値による管理は、僕自身も苦手で達成できなかったらどうにか穴埋めする・数値ハックするみたいな考え方になって 目的からそれるのが嫌いである。 「指標の本質」が参考になる(分量が多いので注意)

SMARTな目標ではなくALIVEな目標設定が良いとのこと。
- Adaptive: 変化に適応できる
- Learningful: 学びの機会になる
- Interesting: 好奇心をそそる
- Visionary: 未来を見据える
- Experimental: 実験的である ALIVEのほうが、本人の内発的動機につながりやすく好奇心や興味につながる。
「会議のマネジメント」の文脈で、「会議で盛り上がらないのは、問いかけが間違っている」はものすごくはずかしくなった。 ダメな問いかけをしていたなと思う。これからは意識して問いかけていこう。
「興味のマネジメント」の文脈で、「AI時代から興味格差の時代になる」というのがとても納得できた。 AIをマネージして作るモノに興味がない場合、それをよりよくする・工夫するまで思考がとどかない。 そうなると作って終わり・AIの出力に責任を持てない(持たなくていいと思う)状態になって継続できないのだと思った。
新しい価値を探求できる、ワクワクしている冒険しているチームを作りたいなぁ。

技術的負債の泥沼から組織を救う3つの転換点
個人的に、今回のイベントで1番今まで私が持っていた視座や視点を変えてくれた発表だと思う。技術的負債は、私の今までの視座は「開発者が何とかしないと乗り越えられない。だがしかし他チームのこと考えるとすぐにできないよなー…」このくらいである。開発者・エンジニア組織くらいの範疇の問題だという捉え方であった。
この発表で、負債は単にコードを直しただけでは解決できない。負債が再生産される構造、組織の問題、人間の問題が複雑に絡まった問題だということに気がつけた。 また、これら問題の解決手段(この発表では転換点と表現されている)がいくつかあり、これは会社の状況・チームの状況によって取りうる対応が変わる。その中で、個人的にはイベントストーミングがマッチすることが多い印象を受けた。CQRS+ESカンファレンスに参加してワークショップを実施したというのもあり課題感や何が問題なのかをあぶり出せる気がしている。
紹介された本も積読しつつ読みたいと思う。
AI Coding の先にある、Engineering Manager の本当の仕事
なんとなく想像していた未来の仕事のイメージはあっていたが、もっと細かく具体まで言語化されていて納得感があった。AIを扱えるエンジニアが生き残りその少数の奪い合いになるため、相対的にエンジニアの人数が減る。 AIをマネージするエンジニアが数名、その数名のチームを複数マネージするEM。「責任を引き受けるマネジメント」と表現されていたが、とてもハードな仕事になるなと想像できた。むしろEMも複数名でマネージする世界になるのだと思う。つらそうだしね。
以下は藤倉さんが話していたことで印象的だったことをメモしたもの(正確ではない)
未来を想像することに意味がないのでは
常にアンテナをはる、柔軟性を持ちついていく・順応していく。それで良くね?
しかし、何らかの考え方・スタンスを持たざるをえない(仕事はやらないといけないため)
「仕事は待ってくれない」ことをどこか忘れてて、AI Codingの行先のことをぼんやり眺めて
- あーどうしようー(悩む)
- あれやってみよう、だけどすぐ変わりそうちょっと待つか
- これはやってみたいからさわってみる
ということを繰り返していた。ちょっと未来のことを考えなくて、今に順応することに注目していいよといわれてすこし救われたような気がする。 どなたかのツイートで、数日遅れたって誤差だよというものに通ずると思う。
イベント全体として
前回約400名から今回は約700名の参加ということで、昨年の参加者が触媒となり増幅された結果なのだと思った。ものすごいことだと思う、偉業。運営スタッフのみなさん・スポンサーのみなさん・登壇された方々、本当にありがとうございました。お疲れさまでした、充実した一日になりました!
イベント全体できめ細かな気遣いを感じた。 昨年も感じてましたが、撮影NGのストラップ、DE&Iポリシー、各ホール入り口のホールごとのタイムテーブル掲載、空いてる席へのスタッフの誘導、リボン?でその人が興味あること・話すきっかけ作り(触媒施策かな)、 EMところ展企画(増幅施策かな)。ストレスなく素直に楽しめたのはこういう細かな配慮と設計にあるんだと思う。 残念ながら懇親会には参加できなかったが、すごく満足感の高いイベントだった。みなさんの知見を自分ごととして置き換え、しっかりアウトプット・実践してみようと思う。

わかる…どきどきする#emところ展 #emconf_jp pic.twitter.com/wR2fq9OtKM
— ゴロウ (@gorou_178) March 4, 2026
偶然に @hanhan1978 さんに会えたので写真撮ってもらいました。自前チェキ持ってるのすごい。
カオナビの人たちと話してたら @hanhan1978 さんとエンカウントして自前のチェキで写真撮られました#emconf_jp pic.twitter.com/iq20eL7iAf
— ゴロウ (@gorou_178) March 4, 2026
駄文
懇親会に参加できなかったので、会社の同僚と食事しました。山芋のチップスがうまかった!

2月中旬に右足の腱を痛めてしまい、しばらく安静にしてから走ってみたところ1kmくらいで痛くなり走れない状態だった。3月はマラソン大会に2本出る予定で万全の準備をしていたところである。これが本厄というものなのかと噛みしめつつものすごく凹んだ。厄払いしたため大難が小難で済んだのだと自分に言い聞かせている。
マラソン大会には出たいため、悪あがきで整骨院にはじめて行ってみた。行った整骨院は鍼と灸もやっているところで、電気治療?と鍼灸をしてもらった。そのときは特によくなったという感覚はなかった。 EM Confイベント当日の早朝、イベント会場である有明周辺を走ってみたところ痛みなく走れたのである。何だかすごく嬉しかった。整骨院のおかげかもしれない。大会に無事出られ無事に完走できるといいなぁ!
